尾崎宗吉
上田の無言館で、尾崎宗吉の「夜の歌」を聴きました。
私はそれまで彼の存在を知りませんでした。
「夜の歌」といっても歌の曲ではなく、チェロとピアノの曲で戦争中に作られた作品だそうです。
会場となった無言館は戦没画学生慰霊美術館!尾崎も1945年に中国で戦病死している。
初めてここを訪れたのは昨年のことでしたが、戦没画学生の作品というだけで志半ばにしてこの世を去らねばならなかった若い芸術家たちの思いを察するに、深いため息とともに無言のままこの建物を後にした記憶がよみがえってきました。
この建物は十字架の形に建てられているので外観は森の中の教会のようですが、壁はコンクリートの打ちっぱなしで床が石。ひんやりとした空気感で音がよく響きます。
ちょうど十字架のクロスされたところに演奏者のスペースがあり、この日の印象は前回訪れた時に受けたものとは程遠い、暖かい雰囲気に包まれていました。
最初に主催者の挨拶があり、次に館長のはなしで、1曲目の尾崎の曲が彼のリクエストでもあったことが告げられました。(因みに館長は水上勉のご子息で、がっしりした体格で背が高く、チョイ悪親父のようで格好よかったです!)
今日のコンサートは夜の歌の他に、シューベルトのピアノソナタ21番にベートーベンの弦楽4重奏15番、バッハのコラール645と言ったプログラムでしたが、どの曲もこの会場の雰囲気にぴったりで、残された絵の中で画家達の魂が浄化されていきますようにと祈らずにはいられませんでした。
幸せな気分で家路に辿り着き、ともに時を過ごした仲間とコンサートの話を肴に飲食。
忙しさに流されていく日常にいっときのオアシスを得た感じでした!
また明日から頑張れそうな気がしました!
7月5日(土)18:00、6日(日)14:30、ダンスパフォーマンスヴォーカルコンサート於)洗足学園前田講堂
生徒たちの公演です。
7月25日(金大森べルポート納涼ビアライヴ
7月29日(火)ドイツミュージックレストランアルテリーベ出演
9月6日(土)洗足ポップスオーケストラ宮川彬氏を迎えて於)洗足学園前田ホール
9月11日(木)senzokuミュージックショーケース(青山河合パウゼ)
詳細はこちら⇒ミュージックショーケース
11月20日(木)「マクロプロス家の事」(日生劇場)
詳細はこちら→マクロブロス家の事
(11月22日(金)同上)
11月24日(月)同上
12月18日(木)senzokuミュージックショーケース(青山河合パウゼ)
2009年
1月22日(木)senzokuミュージックショーケース(青山河合パウゼ)
2月5日(木)senzokuミュージックショーケース(青山河合パウゼ)
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