二期会合唱団の仲間たち
昨日の最悪条件の公開ゲネプロですっかり疲れてしまい、今日の本番は不安の中で迎えました。
朝10時半から1時半まで、3時間に渡るリハの後、食事をとる時間も無いまま、本番に突入!
疲れがピークに差し掛かった頃、舞台に立つ私たちを迎えてくださった暖かいお客様に促されるように、音楽が流れ出しました。
良しにつけ、悪しきにつけ、私の原点はここだという事を改めて感じた時間でした。
なのに・・・・。
煙草女工のコーラスのあと、カルメン登場の場面!
ステージに走りこんだ途端、
こけた!
幸い、尻餅はつくところまで行きませんでしたが、どきーッ!っト思ったのはつかの間、おかしくて、客席にお尻を向けたまま、笑いを堪えるのに大変でした。
だって、私と同い年のベースの男、以前、私がステージ上でやっぱりこけて、付け毛を飛ばし、舞台上にすずめの巣状のものが残っていたという事件を思い出したと言っていましたが、肩を震わせて笑っているのです。
それに、もう一人、これも184センチ?程もある大男がブッと噴出したのです。
(右端の大きな顔の男が青春時代をともに過ごしたくせに笑いこけた男です)
しかし、並み居る先輩方を差し置いて、カルメンのソロをやらせていただくという光栄に預かり責任は重大!このまま笑いを取ったまま引き下がる訳には行かず、なんとか、今まで培った度胸と愛嬌と色気?で、乗り切り、ブラボー(ブラーヴァなんだけどなあ)もいただき、しばらく鳴り止まない拍手のなか、至福を味あわせてもらいました。
大好きで厳しい栗山先生からも30年近くご一緒させて頂いているのに初めて褒めていただき、思いがけず夢が叶ってしまいました。
日本全国に散らばった仲間達が集まり同じ音楽を造って行く。
アンコールのマイウエイは会場の半分がうるうる!
思えば、同期の女の子の死から始まったこの企画、
そしてこの演奏会を振ることを励みに生きてこられた北村先生の死!
明日は今日の紀尾井ホールのすぐそば、上智聖イグナチオ教会にて、先生のお別れの会!
遠くから集まった仲間が帰京を延ばし、北村先生のおかげでもう一日一緒にいられます。人気blogランキングへ
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コメント
可知さんを偲ぶ会では、ちょっとうるうる
気味かなと思ったところがありましたが、
やっぱり・・・。
カッチーニのアベ・マリアは、いつも可知さんがリクウェストして
ちいねぇが歌うものと思いこんでいましたので、二重唱なんかお願いしていいのかなと思ったりしましたが、素晴らしかった!!
ぺちゃくちゃ言ってる若い人も、素晴らしい歌には素直に反応するのですね。
その時西村さんに「仲間たち」に出るのか
聞いたら、凄く張り切っていました。
本番を聴いてみたかった!!
ずっこけそうになった処なんか又と見られないですよね。
この合唱団に入る前の話など、ちいねぇの
歴史も勉強できて喜んでます。
Funako
投稿: Funako | 2006年5月11日 (木) 20時48分